気管内吸引

【気管内吸引】

気管分岐部に当たらない位まで挿入して吸引。当たってしまったらで少し引いてから吸引圧 20kPa(150mmHg)で吸引開始。

陰圧をかけるのは10秒以内、挿入を始めてから終わるまで15 秒以内に収める(息を強制的に止められている状態に等しいので、自分を息を止めてやってみると良い。)

 

★「気管分岐部に当たらない位」とは?

門歯〜咽頭  約 10-12cm

咽頭〜気管分岐部  約 10-12cm

→ 門歯〜気管分岐部 の 長さは、男性 26cm 程度、女性 23cm 程度。これ - 2cm程度入れれば良し。

 

★吸引カテーテルの太さ

吸引カテーテルは挿管チューブの内径の1/2以下の物が理想的(あまりに太いと無気肺になりやすい)

実際には12Fr (4mm), 14Fr (4.7mm) を使う事が多い。cf. 挿管チューブ 男性 内径8mm, 女性 内径 7mm を使うことが多い。

 

★吸引圧

文献によっては150-200mmHg としているものも。

ちなみに口腔内・鼻腔内の吸引圧 は 気管内吸引より 低い圧でよい。具体的には、100mmHg 位でOK。

 

参考:気管吸引ガイドライン 2013